まぴお

僕らのミライへ逆回転のまぴおのレビュー・感想・評価

僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)
4.6
【面白い映画の定義ってなんだろう?】

最後に人が死ねば泣ける?
爆発シーンを増やせば満足できる?
CGをガンガン使えばワクワクできる?
ヒット作の続編やリメイクを出せばいい?

そもそも映画って何のためにつくるの?
お金儲けだけに走る商業主義の映画ばかり作られてない?
観客無視の映画って沢山ない?
話題性だけで原作も知らない監督がお金だけかけて製作した映画がはびこってない?
その映画に愛は詰まってるの?

この映画には低予算で手作り感満載だけどとびっきりの愛が詰まったリメイク作品が沢山出てくる。ゴーストバスターズ、ラッシュアワー2、ロボコップ、2001年宇宙の旅、キャリー、キングコング。衣装なんてアルミホイルだったりゴミ置き場で拾ってきたものだったりビーム光線はビニールだったりする。

でもどれだけ低予算であってもそこに愛が詰まっていてそれが「面白い」と感じたんなら全然ありなんだと思う。

小学校の頃に図工の時間でダンボールを使う時間にパーツ作成してロボットになりきってバカやったあの頃。

中学の頃にあーだこーだ言いながら演劇の小道具つくったりしたあの頃。

高校の頃に遅くまで残って屋台の看板をつくったり買い出しいったりギャハハって笑ったあの頃。

大人から見るととってもチープでつまらないものだったかもしれない。
でもすげぇ楽しかったし大人なんか理解できないそのドキドキ・ワクワクは仲間たちと作った記憶とともに残る。とにかくモノ作りに愛が詰まってた。

何年後か先の同窓会かなんかでお前あの劇でセリフど忘れしたろ(笑)なんてそんな思い出を語る。
今やビデオテープなんて時代遅れだし原題である「Be Kind Rewind(巻き戻して返却してね)」なんて言葉はDVDやBlu-rayが一般的になった今となってはほとんど聞かない。
でもそんな記憶って不思議と残ってる。

あなたはどうして映画が好きなの?
僕は泣いたり笑ったり驚いたりそんな感情をみんなと共感したいから映画をみてる。
劇場という空間で同じ感情で過ごせるそんな魔法の時間を過ごすのが映画なんだって思ってる。

この作品もそう。映画が好きだったり街が好きだったり店が好きだったりそんな人達が集まって一致団結して同じゴールを目指す姿が映し出されてる。そんな人たちが共に泣いて笑う。あああああ!すっげぇ素晴らしい映画に出会えたなぁってだからみんなにもこんな気持ち伝えたいなぁって僕の下手くそながらも拙いレビューで思いの丈をぶつけてみる。

ねえ。あなたが映画にハマったきっかけってなに?
始めてワクワクドキドキした映画の気持ちを忘れてないですか?

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