ザルツブルグの大自然と古い街並みのショットが美しすぎです。冒頭の山からマリアにクローズアップしていく空撮シーンが圧巻で、ワクワクさせてくれます。
今でも頻繁に耳にする名曲が次々と出てきて、あれもこの作品の曲なの⁉︎と驚きの連続でした。心地よいミュージカルシーンを眺めているだけで3時間があっという間です。
ジュリー・アンドリュースが規律で抑圧された子供と同時に親の心を解放していくストーリーは、1年先に公開されたメリーポピンズにそっくりです。スッキリと観れる作品で、観た後に何かが残る深みという点ではメリーポピンズに負けています。一方本作はよりシンプルでバランスの良い構成で、素直に楽しめる名作になっていると思います。