ちゃーりー

赤い靴のちゃーりーのレビュー・感想・評価

赤い靴(1948年製作の映画)
4.4
劇中開演される『赤い靴』は、魔法のようにときめく時間でした。夜の遊園地のような煌めきと、波に導かれるように流れゆく赤い靴... 🌊🩰
舞台を運命が俯瞰しているような構図が差し込まれますが、星が広がる夜空の絵画のような美しさに入り混じって、なんとも言えない冷酷さと不気味さを感じました。
夢の奥深くへ誘う舞台のはずなのに、現実から遠く離れたところへは行けない。どちらかを捨てなければいけないものに幸せという名があること。芸術に限らず、愛と仕事の両立に自分自身で決断を下すこと。永遠の宿題です。
そして、コッペリアやジゼル、白鳥の湖... 心踊るはずです!個人的には『風変わりな店』が幼き頃の思い出の舞いだったので、心がきらきらしました... 🦢

“ バレエは動く詩 ”
悲しみや愛おしさに言葉をこえた熱を与えることのできるもの。
今年12作品目
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