イスラム側からアメリカの鬼畜さを描いたトルコ映画。
米国兵によって実際に行われた蛮行を盛り込みつつ、さりとて過激思想には依らず、導師はイスラムの教えに則って至極真っ当なことを説くし、後半は主人公無双の普通の娯楽アクション映画になるので、流れに身を任せていればわりとスムーズに米国嫌悪に陥ることができます。
国際情勢に関してはまるで詳しくないし、実際のところこの映画がどれほどまでに偏った映画なのかはわからないけれど、これが本国（および周辺アラブ諸国）では大ヒットしてしまうのだからムスリムによるアメリカへの敵愾心はかなり根深いのだなあ。もはやどうにかしようとしてどうにかなるような浅い泥沼ではないだろうけれど、でもどうにかなんないのかいこれは。
