スローモーション男

ラジオ・デイズのスローモーション男のレビュー・感想・評価

ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)
4.5
 とっても好きな映画だった。

めちゃくちゃ久しぶりにウディ・アレンの作品観ました。

 1940年代のニューヨーク。ラジオが娯楽の主流だった時代のとある少年とその家族の物語。
 最近の監督の自伝的映画を先取りしたような作り。

 ウディ・アレンの自伝的映画で、遊び心ありながらもノスタルジックな空気が映画全体を包み込む。

 オープニングの泥棒エピソードやミア・ファローのエピソード、オーソン・ウェルズの『宇宙戦争』パロディネタや、ラジオから流れる音楽とその時の思い出について語られたりとても面白かったです。
 
 この第二次世界大戦が始まる前のアメリカ東海岸の物語は『カイロの紫のバラ』や『ギター弾きの恋』でもやってますが、ウディ・アレンにとっては幼少期の輝かしき思い出なんですよね。

 笑いエピソードだけでなく、後半の井戸に落ちた少女の悲劇をラジオ中継しているシーンの悲しみだったりと涙を流せるとこも。
 
 僕もラジオ好きでそれきっかけで音楽にも触れることが多いですが、聴いたときの思い出も大事なんですよ。
 そんな想い出に浸れる映画でした!