赤猫

A2の赤猫のレビュー・感想・評価

A2(2001年製作の映画)
4.0
前作で己(教団)の意志を貫こうと一つ一つ言葉を絞り出していた様子が印象的だった荒木浩だが、今回は全く別の印象だった。今作の荒木氏は、言葉数も少なく疲労か諦観か力なく感じた。
住民、警察、右翼、マスコミ、友人、家族…オウムを取り巻く俗世は彼らに様々な影響を与え続け、逆もまた然り。
理解できないこともひっくるめて「じゃあまた元気で」と言い合える関係性に、融和だけではない何かがあるかもしれないと思った。
赤猫

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