ふうこ

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーのふうこのレビュー・感想・評価

5.0

アダムスは自殺癖のため任意で精神科に入院する。彼はそこで“笑い”こそが何よりの治療になると知り、医者になることを決意する。名門大学に入学し、附属する病院で日々患者にユーモアを届けるアダムス。周囲の人々は始めアダムス流の理論に賛同できずにいたが・・・

あぁぁ…めちゃくちゃに泣きました。本編半分以上泣いてたといっても過言ではないくらい。とにかく感動しました。
もう、本っ当に、ロビンウィリアムズには脱帽です。ベストムービー2位に登録している「いまを生きる」の親愛なるキーティング先生をはじめ、名作「グッドウィルハンティング」のショーン、そして本作のドクター・パッチ・アダムス。本作も、ベストムービーに登録させてもらおうと思います。

メインテーマである「医者とはなにか」は言わずもがな、非常に多くの奥深いメッセージを放っている、いえ心に直接訴えかけてくる本作。
人が人を助けるということ。人が人に心を開く瞬間。そして、人を信じることと人に裏切られること。
文字通り、“ヒューマンドラマ”の傑作ではないでしょうか。

小児病棟で、おそらく抗ガン剤治療で髪の毛が抜け落ちてしまったであろう幼い少女が、パッチアダムスの赤鼻を見て恥ずかしそうに大笑いするシーンが忘れられません。子ども達は笑顔で溢れているのに、私は涙が止まらなくなりました。笑いを人に届けることはなんて素晴らしいのだと、こんなにも心から思ったことは今までありませんでした。ネタバレになってしまうので記述は避けますが、パッチアダムスによって「救われる」大勢の人々の笑顔は本当に印象的です。

次々に人々の心を開いていくパッチアダムス。あぁ、凄い。一人一人を個々の存在として尊び、痛みを知り、ユーモアを重んじ、信念を貫く彼だからこそ、周囲の人々は次第に彼を信じ愛していくのだろうな。あぁ、凄い。尊敬の念しかありません。

なんだか興奮して感情的なレビューになってしまいましたが、間違いなくこの先何度も観ていきたい作品のひとつになりました。

そうそう。ラストシーンは感動で大泣きしながらも、声を出して笑ってしまいました♪
ふうこ

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