青二歳

湖の琴の青二歳のレビュー・感想・評価

湖の琴(1966年製作の映画)
4.0
"糸取り"女子衆として若狭から琴糸三味線糸の名産地西山へ、琵琶湖を超えてやってきた佐久間良子。清浄な水あるところ蚕はよく育ち美しい糸を作る。水上勉は映画化に恵まれてますね一気に引き込まれてしまった。
経産省も"クールジャパン"と言うならズレたこと止めて、文化コンテンツはこの手合いの邦画をバンバン輸出すりゃいいと思うんですが。何故なら今作…ヤラかした演出もイカしてるし、美男美女風光明媚は無論のこと、糸取りの工程がこれでもかという程美しいんですよ。もっと多くの方に見て欲しい。
ついでに滋賀県民へ…地元トークしても卑下したり琵琶湖推し止まりだったりなのは何故。琵琶湖の綺麗な水を誇るならもう一押し、糸を推しましょうよ、糸を!!
おぼこい佐久間良子超かわいい(入浴シーン!吉祥天コスもかわいや)。中村嘉葎雄と純愛するも兵役にとられ、その美しさのため長唄の師匠に見初められ弟子に乞われ…挙句……あわれ手込めに!水上勉こんなんばっか。
長唄師匠は中村鴈治郎!出たなバケモノ!(´・Д・)」風呂に浸かる鴈治郎かわいい…妄想の中、盲の旅客姿もキュート。なんだあのモダンすぎる日舞は。そして山岡久乃が艶っぽくてヤラレタ。かなりのトンデモ映画でもあるのでこの辺りの邦画好きにはオススメ。
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