007とは対極を為すこのハリー・パーマーというスパイ。
派手さとは無縁で、目を見張るようなアクションもしない。
現実いてもおかしくなさそうな類いであり、私生活を描写するというのも中々ない試み。
さらわれた科学者の奪回のため英国諜報員が送り込んだのは敏腕スパイのハリー・パーマー。
真相を探るうちに二重スパイの存在が明らかに。
オースティン・パワーズの元ネタとしても有名で、スパイなのにメガネという風貌は正にここから。
マイケル・ケインの当たり役でもあり、地味だがそれはハリーにとって誉め言葉でもある。
後のスパイ映画でもメガネで通すというキャラはいないわけで、それはハリーの面目躍如か。