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レイチェルの結婚のlemmonのレビュー・感想・評価

レイチェルの結婚(2008年製作の映画)
4.0
薬物中毒から立ち直りつつあった女性が、姉の結婚式もあり入居していた施設から久しぶりに実家に帰省する。

大切にしたいはずの妹。
姉は受け入れようと努力するも、妹の浅はかさ加減に呆れ返る(妹には妹の理由があるのだが)。
両親は離婚しており、父には後妻も。
後妻とは一定の距離感でいられるためか、うまくいく。
ラストまで見ると実母は問題ありだな。
血の繋がりはやっかいだ。

この家族には大きな事件が過去に起きている。
ただその事件よりも前にヒロインは中毒症状はあったわけで、そうなると父親、母親にも不信感を抱いてしまう。問題は妹だけなのか?。
後半、上辺じゃない本音がぶつかりだす。
心穏やかに前を向こうとしていた家族に、この妹は自ら時限爆弾となり近づく。逃げるしかないでしょ。受け入れは難しい。処理は専門家に。


妹を演じたアンハサウェイはアイドル的にデビューしたが、早いうちからチャレンジする作品にも多く出ており、その経験が実り、認められ始めたのが本作からだったと記憶する。
外見的にいうと本作のヒロインにはもっと相応しい女優はいただろうが、ハサウェイはとても良かった😊。
表情をくるくると変えるいつもの魅力は抑えて、目で訴えかける。


ひとつ乗り越えて次のステップへ向かう。あの穏やかなラストはこの妹を応援したくなったし、アンハサウェイが素晴らしかったのだと実感した。

無理に家族だけで解決しなくても良い。
一緒にいるだけが幸せではない。
その通りである。
でも、やっぱり家族なんだな😊。
あ〜複雑😏。
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