すとんこ

そろばんずくのすとんこのレビュー・感想・評価

そろばんずく(1986年製作の映画)
3.5
広告代理店の"ト社"に勤める若手営業社員の春日野と時津風が、ライバル企業"ラ社"の様々な妨害工作にあいながらも破天荒に業界を渡り歩くって話☆

「会社とは何だ!?愛だ!!」

80年代広告業界の喧騒をデフォルメしユーモラスに描いた作品。故に監督の作風も手伝って、キャストが総じて悪ノリアクト。

当時はこの手の作品を鑑賞することは避けていたので(アイドル映画の類いは全無視)、今回が初鑑賞。もしリアルタイムで観ていたら確実に拒絶反応を示していたと思いますが、現在の視点でなら楽しめました。バブリーな雰囲気も相まった当時感が真空パック、文化的価値も上がっているのではないでしょうか?知らんけど。

前述の通りキャストの演技は大クセ揃いで、中でも出色なのが小林薫演じる桜宮天神。なんともエキセントリックなキャラクターで時空を超えた趣(おもむ)きがあります。しかも本作のヒロイン、安田成美演じる梅づくしの元彼ってのもエキサイティング!「身体を重ねてるよーん」と嬉々として自慢する姿がとてもキュートです。

当時としても現在でも、名作駄作判定するにはリテラシーが必須で(わたくしは未だ測りかねております)、一度観たらが最後、深層意識に小骨のように突き刺さり、折りに触れ思い返すことになるような一本(^_^)☆



○キャスト○
春日野八千男:石橋貴明(とんねるず)
時津風わたる:木梨憲武(とんねるず)
梅づくしのり子:安田成美
桜宮天神:小林薫
桜宮雅:名取裕子
天敵雄:渡辺徹
クライアント大山:石立鉄男
月丸:浅野ゆう子
お竹さん:津村隆(現・津村鷹志)
花月:イッセー尾形
桃子:木内みどり
クライアント波野:財津和夫
水原(ラ社社長):三木のり平
三原(ト社社長):小林桂樹
海鮮料理屋主人:ベンガル
コワオモテスター:田中博行(現・SABU)
美人ママ:ティナ・グレース
ちいママ:泉じゅん
団地・月男:金田明夫
かじか沢:加藤和夫
平和島:加藤善博
渋谷:並樹史朗
DJ:伊藤克信
植田:岩城正剛(現・椎名桔平)
吉川:豊原功補
保:佐藤恒治
河野池佐矢:池田薫
品姿行男:重本一志
食水透:織部一作
白木屋正子:清水由香
曽根崎新子:西端やよい
おっぱいミルクCF製作進行:進亮
ミニスカートの女:渡辺祐子
ディスコの門番:伊藤洋三郎
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