上海十月

そろばんずくの上海十月のレビュー・感想・評価

そろばんずく(1986年製作の映画)
2.2
2022/12/5
連続追悼:渡辺徹。五輪談合汚職で日本の広告代理店のトップ3は、地に堕ちた。1986年は、イケイケドンドンの広告代理店が描かれている。隔世の感がある。冒頭のトップレスの沢田和美が出てきて嬉しい。音の使い方がシュールだ。セルフパロディとでもいうメインテーマの曲を多用している。脚本も森田芳光なんだが骨になるストーリーが弱く、とんねるずが悪ふざけしているとしか見えない。とんねるずのアドリブ禁止が悪い方に出て、ほぼ下ネタなギャグもやりすぎな感じだ。フジテレビ製作の映画がメガヒットしてたから、この無茶な企画が通ったと思いますね。
2019/11/05
森田芳光が死んでしまって日本映画で妙な実験する人がいなくなった。本作は、とんねるず人気が出だした頃の映画。「それから」の後がこれなんで、映画界は驚いただろうが、映画マニアからするとあるだろうなと思い期待して観に行った気がする。併映の「おニャン子ザムービー」も観ているはずだが全然覚えてない。見直してみてもなかなかひどいコメディ。森田芳光は、ストーリーの中でそこはかなユーモアと間が面白いのであって、いきなりコメディ・メインでやると失敗した感じでしょうか。小林薫の怪演がめにつく、渡辺徹が太り始めている、浅野ゆう子がけばい、安田成美が19歳なのにおばさん臭い。石立鉄男を久しぶりに見る故人ですが、無意味なインサートが入るがアクセントになってない。(「ライブ・イン・茅ヶ崎」みたいに上手くいかない)小林桂樹と三木のり平がでて社長漫遊記みたいにしようとしたのだが結果、森繁がいないがために上手くいかなかった作品。
上海十月

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