Morohashi

孤高のメスのMorohashiのレビュー・感想・評価

孤高のメス(2010年製作の映画)
4.5
個別のエピソードのバランスがとてもよく、なおかつ派手さやお涙頂戴になっていないストーリーがとても心地よい。
看護師のモノローグが物語の中核になっているという、独特な構成なのも面白い。
評価を4.5としたのは、それでもどこか一つ、もっと強烈なインパクトが欲しかったから。挑んだ壁らしきものはあったけれど、案外簡単に乗り越えてしまった感があった。



どこまでも素朴に、着実に医療に向き合う姿勢に感激。
医は算術、となってほしくはない。

しかしあの小さな地方病院の中でも「白い巨塔」みたいな派閥争いがあって大変だなと思った。
派閥に入らない生き方がいいと思っていたけれど、それはそれでみんなを敵に回すことになるので、なるほど派閥の中で生きるのは結構頭を使うなと思った。

ところで実際問題、ああいう手術をしたときに医師はどこまで医師生命を脅かされるものなのだろうかとふと疑問に思った。
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