このレビューはネタバレを含みます
【本物は本物を創る】
18本目(映画100本観るぞ企画)は
堤真一さんと夏川結衣さん主演
の日本映画『孤高のメス』(2010年)
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充分な医療設備がない地方の市民病院
技術も医師としての倫理観も
欠けている大学病院から送られてくる医師たち
市長は病院再生のために
米国ピッツバーグ大学から一人の外科医を呼び寄せた
それまでは移送中の危険を冒しながらも
大学病院に送るしかなかった患者たちを
次々に助けていく主人公の外科医
ある日
倫理面でのバッシングを受けることが必死の
脳死肝移植の手術をすることを決意
事前に辞表をしたためた上で...
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一人の本物のプロフェッショナルが
周囲の意識を変えていく
この外科医の出現で
麻酔医も助手の外科医もオペ看も
それぞれのプロフェッショナルであろうとしていく
本物になろうと努力をしていく
金を求める訳でも 名声を求める訳でもなく
ただ 目の前の患者を助けたい
というプロフェッショナリズム
それは “次の世代” にも何かを伝えていく
仕事をするなら そんな仕事をしていきたい
他人を陥(おとしい)れることで
自分の場所を作ろうとしたり…
他人の作り上げたものを
自分の作品のように発表したり…
そんな奴は歯牙にもかけず
自分のプロフェッショナリズムを貫いていきたい
本物と偽物の違いをきちんと分かってくれる
そんなパートナーとだけ仕事をしていきたい
もちろん 自身が本物になる精進を続けながら…
~【映画018】孤高のメス~
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