ナツミオ

キングコング対ゴジラのナツミオのレビュー・感想・評価

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)
3.3
WOWOW録画鑑賞
【最新作『ゴジラvsコング』放送記念!
ゴジラ対キングコングスペシャル】

“人間はあらためて動植物の自然に適応する生命力に学ぶべきだ…"
〜重沢博士

日本のゴジラと米国のキングコングが激突!東宝創立30周年を記念した”昭和ゴジラ"シリーズの第3作であり初のカラー作品。後の『ゴジラvsコング』と比べて楽しもう。

1962年日本作品カラー
監督 本多猪四郎(本編)
   円谷英二(特撮)
脚本 関沢新一
音楽 伊福部昭
撮影 小泉一
出演 高島忠夫 浜美枝 佐原健二 藤木悠 有島一郎 若林映子 平田昭彦 

(WOWOW番組内容より)
TVカメラマンの桜井(高島)は、不振に喘ぐ番組のテコ入れのため、“巨大なる魔神"の伝説を追って南洋のファロ島へと飛んだ。その一方、北極海を航行中の国連所属の原潜が氷山の中から復活したゴジラの姿を発見する。ファロ島に到着した桜井たちは、先住民たちが恐れ崇める魔神の正体が、恐ろしく巨大な猿”キングコング"であることを知る。コングを捕獲し、日本へ連れ帰ろうとする取材班。その頃、ゴジラはまた日本へと進路を向けていた……。

封切興行時は『明治天皇と日露大戦争』に次いで邦画過去第2位(当時)、ゴジラシリーズ中では歴代1位となる1120万人を動員する大ヒットを記録。1970年と1977年に東宝チャンピオンまつりで短縮版が公開された。

懐かしい‼️
おそらく自分が初めて映画館で観た映画⁈
または『モスラ』(1961)のどちらか⁇
どちらも公開時、観ていないのでリバイバル上映と思う。
おそらく上記の東宝チャンピオンまつりの1970年公開時かも⁇

鑑賞して覚えていたのは、最後のシーンのみ。
ほぼ初見状態ですネ!

(概要 Wikipediaより抜粋)
ゴジラ映画としては初めてのカラー製作。さらにシネマスコープの類にあたる「TOHO SCOPE」(東宝スコープ)で上映された作品である。また、関沢新一のゴジラ映画デビュー作でもある。本作品で初めて、ゴジラの体色や放射能火炎の青白い色が披露された。日米両雄の対決は、1958年に開催された力道山対ルー・テーズ(名前のみ聞き覚えあり)に因むものであり、本作品以降、怪獣映画は単独キャラクターものから対決路線へと転換していった。

当時の特撮技術の総力を挙げたであろう作品。
『ゴジラ』(1958)の本多猪四郎監督、特撮監督は円谷英二。
脚本は本作以降、多数のゴジラ作品を手掛けた関沢新一。

主人公・桜井修役に高島忠夫。若い‼️
あの髙嶋政宏(二男)、高嶋政伸(三男)
のお父さん。姪はバイオニリストの高嶋ちさ子。

共演の佐原健二。いまや伝説のTVドラマ『ウルトラQ』(1966)主人公・万城目 淳(まんじょうめ じゅん)役や『ウルトラセブン』にも出てましたネ

そして女優はなんと2人のボンドガール、浜美枝、若林映子が出ています‼️

ゴジラは憎たらしい悪役、キングコングは愛嬌のある善人⁇役。
桜井修の妹で、藤田の恋人・ふみ子(浜美枝)を手に握りしめたコングが国会議事堂の頂上によじのぼるオマージュ。
エンパイアビルに比べると低すぎる。
まだ東京タワーは無い時代。

背中が青白く光り、放射能を吐くゴジラに対して、高圧線に触れたキングコングが、ゴジラへの強力な対抗手段である帯電体質を得る描写も面白い。
終盤のバトルでコングがゴジラを一本背負いする技‼️

当時の特撮技術、風景、街中や当時の車両などノスタルジックな雰囲気を満喫した怪獣映画。



【忘備録】少しネタバレ有り
キャスト
・桜井修:高島忠夫
TTVのカメラマン。
『世界驚異シリーズ』の視聴率向上のため、「巨大なる魔神」の取材班員としてファロ島へ派遣される。
妹のふみ子と公営団地に二人住まい。元ミュージシャンで欠員補助として自らCMに出演することもある。

・藤田一雄:佐原健二
東京製綱の技術者。
桜井兄妹と同じ団地に住んでおり、ふみ子とは恋人である。「鋼より強く絹糸よりしなやか」と称する特殊繊維の開発に携わっており、その船具用試作品テストのために乗船していた大型貨物船がゴジラの潜航波によって東北太平洋沖で遭難。安否不明者の1人として報じられたが、実際は根室に寄港した際に下船していたため難を逃れていた。
その後、特殊繊維はキングコング輸送作戦に用いられる。

古江金三郎:藤木悠
TTVの演出部員。
桜井とともにファロ島へ赴く。当初は乗り気だったが、船酔いとファロ島の苛酷な環境でノイローゼに陥り、多湖の言動に対して反攻的になる。

多湖部長:有島一郎
パシフィック製薬の宣伝部長。
自社がスポンサーを務めるTTVの『世界驚異シリーズ』の聴取率引き上げのため、ファロ島の「巨大なる魔神」の取材を企画する。宣伝のためならば前後の見境がなく、定年前に大きな業績を挙げようと躍起になっている典型的な猛烈型サラリーマンで、キングコングをも自社のイメージキャラクターに仕立て上げようと目論む。

東部方面隊総監:田崎潤

重沢博士:平田昭彦
生物工学博士。
自衛隊の対策本部に招集され、ゴジラとキングコングの動向を分析する。帰巣本能からゴジラが日本に上陸することを予言。

桜井ふみ子:浜美枝
桜井修の妹で、藤田の恋人。
藤田の安否確認のために東北へ向かう道中でゴジラに襲われ、その後も東京からの避難の最中にもキングコングに捕まるなど、散々な目に遭う。

たみ江:若林映子
桜井兄妹および藤田と同じ団地の住人。

チキロの母:根岸明美

酋長(ファロ島):小杉義男

第二新盛丸船長:田島義文

祈祷師(ファロ島):沢村いき雄

大貫博士:松本染升
原子科学者。
自衛隊の対策本部に招集され、100万ボルト作戦のアドバイザーを務める。

海上自衛隊幹部:三島耕

大林:堺左千夫
パシフィック製薬の宣伝部員。
上司である多湖の無鉄砲な言動に振り回されている。

牧岡博士:松村達雄
パシフィック製薬の新薬開発に従事する薬学博士。
南方の赤い実から開発したファロラクトンが麻酔弾作戦に用いられることとなる。

通訳コンノ:大村千吉
ファロ島でガイド兼通訳を務めるパプア人。

爆破責任者 : 山本廉

パシフィック製薬宣伝部員:加藤春哉

チャーター船船長 : 大友伸

東部方面隊情報部長 : 桐野洋雄

東部方面隊作戦部長 : 堤康久

第二新盛丸通信係:中山豊

警戒の警官 : 古田俊彦

新聞記者:草川直也

陸上自衛隊幹部 : 津田光男

アパートの住人(団地の母親): 東郷晴子

TV解説者:田武謙三

警察幹部:熊谷二良

避難の男:土屋詩朗

野次馬:小川安三、鈴木和夫

新聞記者:三井紳平、橘正晃

東部軍施設課長:坂本晴哉

急行つがるの乗客 : 峯丘ひろみ

チキロ : 平野治男
ファロ島の少年。
コンノの頼みで赤い汁を取りに行った際に、大ダコに襲われる。

・パシフィック製薬
計算機係:丘照美
宣伝部員A:千葉一郎
計算機係:紅美恵子

原潜シーホーク号艦長 : ダグラス・フェーン
調査団:ハロルド・コンウェイ、オスマン・ユセフ

キングコング : 広瀬正一
ゴジラ/監視台のファロ島民[2役]: 中島春雄
ゴジラ : 手塚勝巳

※映画クレジット順

キャスト(ノンクレジット)
第二新盛丸操舵士:荒木保夫
パシフィック製薬社員:桂伸夫、須田準之助、日方一夫

テレビスタッフ:河辺昌義

ファロ島民、警察幹部:西条悦郎

ファロ島民:篠原正記

記者:渋谷英男

急行つがるの乗客:毛利幸子

海上自衛隊幹部:山田圭介

海外版出演者
ジョンソン博士:ハリー・ホルカム

ナレーター:レス・トレメイン
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