せの

キングコング対ゴジラのせののレビュー・感想・評価

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)
3.0
北極の発光する氷塊の中からゴジラが出現。ソロモン諸島南部の島では伝説の巨神キングコングが目覚める。
帰巣本能から日本にやってくるゴジラと、テレビのネタのために日本に持って来られたキングコングが激突する!

こちらは子ども向けなのか、人間のくっさいセリフ(時代の問題もあるかも)と、滑り散らかしたギャグがシラけさせてきます。
大ダコが現れたときに「はいはい部長ね」と慌てなかったり(部長の名前が多湖)、起爆スイッチを押す押さないの駆け引きとか、ケンカを仲裁されたと思いきや続けようとするとか、細かく差し込まれるギャグが尽く滑っている気がして真剣に見る気が削がれました。
ギャグが多いのはいいんですが、それにしてはゴジラの悪人顔でシリアスなのか、ミスマッチ感がありますね。

キングコングのデザインも微妙で、これはコングではなくウータンでしょうよ…
ゴジラ放射熱線に「うわぁ〜」と引いてしまったり、頭をポリポリ掻いて(こりゃ参ったな…)と退散する辺り、愛嬌はあるんですが、いかんせん顔がキモい…
一応、日本をゴジラから守るために戦わされている立場ですけど応援したくはなりませんね。
一方のゴジラ、炎が上がる森や大地を悠然と歩いたり、攻撃もかなり獰猛な感じで、コメディ寄りとはいえまだ初代のワルさが残っています。

最後は呆気ないですが、熱海城をガラガラと崩させながらの怪獣プロレスは良かったです。
しかし人間パートが大きくマイナスですね。セリフもかなり聞き取りにくいです。
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