たてぃ

地獄に堕ちた勇者どものたてぃのレビュー・感想・評価

地獄に堕ちた勇者ども(1969年製作の映画)
3.7
ナチスに翻弄された財閥一族の権力争いのお話。

話がわかりにくいとのコメントをいくつか見かけましたが、おっしゃる通り。簡単にまとめると、最初の方はナチスVS反ナチス、その後は親衛隊VS突撃隊のドイツ国内での争いの構図がその一族内でも起きています。

2時間半強の作品で長くてダルくなりましたが、1時間半を越えてから突撃隊のバカ騒ぎあたりから面白くなります…また、国会議事堂の放火事件、ナチスドイツの焚書、長いナイフの事件が起きたときの状況も映像で映し出されています。

個人的にはマルティンという青年の変わりっぷりを通してドイツがナチス一色に染まっていく模様が見えて分かりやすかったです。最初のころは、女装して歌を歌うやんちゃな青年で、ユダヤ人少女に手を出すロリコン野郎、そして親衛隊の制服を着る冷血な男…たった1年で人間ってこんなに変わるのかと…

《蛇足》ギュンター役の人が若い頃のクリロナにちょっと似てるなぁと思いましたw
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