マッサージ屋

座頭市牢破りのマッサージ屋のレビュー・感想・評価

座頭市牢破り(1967年製作の映画)
4.0
市(勝新太郎)は旅の途中で世話になった岩井の富蔵親分(遠藤辰雄)の使いで清滝の朝五郎親分(三國連太郎)のもとに出掛けた。
朝五郎親分の人間性と富蔵親分の謀略を知った市。
朝五郎親分の為に富蔵らを殺した市はそのまま姿を消した。
ひっそりと暮らす市に朝五郎親分の変貌ぶりが耳に入り、市は再び朝五郎のもとへ・・・。

勝新太郎版劇場シリーズ16作目。
そして勝プロ第1回目の作品。

前半と後半に分かれるような作りで面白かったですね。
三國連太郎演じる朝五郎の善人っぷりと、後半の悪人っぷりがなかなかのもの。
しかも気が小ささが終盤は露わになってしまう。

そして朝五郎が管轄する村で農業をレクチャーする教祖みたいなキャラがかなり際立つ。
自然とは?植物とは?説き、人を斬る事を愚かさを元侍の大原秋穂なる人物がある意味座頭市との存在意義対決なんでしょうね。
それを分かりやすく見せる為なのか、今作はスプラッターがエグい(笑)
生首ゴロリや腕切断描写など。
座頭市の非情さを表してるのでしょう。

勝新太郎の歌も含めて見どころある作品でしたよ。