けーはち

ギャング対Gメンのけーはちのレビュー・感想・評価

ギャング対Gメン(1962年製作の映画)
3.5
ギャング摘発のため警察に雇われた元ギャングGメン集団の死闘。米TVドラマの「アンタッチャブル」をパクったので、やれ密造酒だ、やれ警察が元ギャングを雇うだとか日本ではなさそうな設定が多い。深作欣二監督はやりたくなかったそうだが、無理にやらされて結果的には人気が出て、三島由紀夫も褒めたのだとか。木に竹を接ぐ無理な話の中で濃いキャラが印象的に出入りして破綻を破綻と感じさせないスピード感が生じている。主役の鶴田浩二、敵役の丹波哲郎(ギャングのボスなのに健康志向キャラなのか、なぜか牛乳を愛飲する)あたりはさすがの貫禄だし、この頃の梅宮辰夫は兄の仇を取りに来た実直な殺し屋が良く似合う男前。