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ホームランが聞こえた夏のバナバナのレビュー・感想・評価

ホームランが聞こえた夏(2011年製作の映画)
4.0
韓国に実在する、忠州ソンシム学校高等部の野球部を舞台にした話。

この学校は聾唖学校である。
日本では聾唖学校に野球部はないのだろうか?
音が聞こえないから、やっぱり球に当たる確率が高くて危険だから無いのかな。
しかし、韓国には聾唖学校に野球部が実在し、全国大会の予選にも出場して、全員健常者の選手の学校と普通に試合をしているそうだ。
この作品では、情熱を失くしたプロ野球選手が、臨時コーチでこの学校にやってきて指導する事になっているのだが、この辺りがフィクションなのだろう。

音が聞こえないので、野球の腕は下手くそな中学生レベルだったのが、
生徒達に感化され、やる気が出た現役プロ野球選手のコーチや、聴覚を急に失うまでは天才ピッチャーと騒がれていた生徒が加入し、
“チームプレー”を知らなかった子供たちが、だんだんお互いを信頼する様になり、チームが一丸となって強くなっていく様は、ちばあきおの『キャプテン』を彷彿とさせた。

ラストがほろ苦なところも良かった。
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