このレビューはネタバレを含みます
クリスチャン・メッツが言及しているので、「アンチ・モンタージュ理論」の実践として観てみた。
毒薬を仕込むシーンとかは確かにエイゼンシュタインなら分割再構成しそうだな、程度しか観れてはいないが……。
物語自体は戦後の混乱期を病気の父と隠れ住む兄、そして姉のいる少年エドムンドが意地悪されたりしながらも逞しくその日を生きていく、程度ではあり、特段なにか現代的なエンタメ物語があるわけではないのだが、しかし最後の身投げはちゃんと驚いた。おお……となる。子供の死は辛いね。
「事物がある。それを撮る」的なことをロッセリーニは言ったらしいが、それを感じるのは節々にある。『無防備都市』も観たい。