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ドイツ零年のtntnのレビュー・感想・評価

ドイツ零年(1948年製作の映画)
3.9
戦後ドイツの荒廃した街並みに最初にカメラを向けたのは、ドイツ人ではなくてネオレアリズモだったらしい。
人気のない廃墟で、ヒトラーの演説がレコードで流れてきたり、終盤の教会のオルガンだったりと、音の使い方も印象的だった。どちらも、その出所が見えない人をその場から排する。
市井のドイツ人の生活の困難さを、狭いアパートをカメラが動きながら伝える。
少年が石ころ蹴ったり、小さなガラクタを弄んだりするのをカメラが長回しで追う。
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