ゴン吉

極道の妻(おんな)たち 赫い絆のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
極道の妻の生き様を描いた極道ドラマ。
「極道の妻たち」シリーズの第8作目。 
岩下志麻が主演、宅麻伸、赤坂晃、萩原流行、鈴木砂羽、八代亜紀らが共演。
原作は家田荘子の小説。 

先代組長の娘・きわ(岩下志麻)を妻に持つ堂本組若頭補佐(宅麻伸)が新しく組長となる。その襲名式の日に、きわが対立組織の三東会の組員に襲われ、夫である新組長が三東会組員を射殺する。きわは組長の罪を被って刑務所に入り離婚するが、彼女の服役中に組長はホステスの女(鈴木砂羽)と籍を入れてしまう。刑期を終えて出所したきわは、堅気として東京でスーパーの店員をしながら一人暮らしを始めるが…   

先代組長を父に持つ極道の妻と組を継いだ夫との絆、彼女と若い組員との擬似母子関係、極道の妻たちのそれぞれの想いと生き様が描かれている。
中でも主役の姉御を演じる岩下志麻は迫力があって惚れ惚れする。パーソナルカラーの赤も決まってます。まさに迫真の極道の妻を演じており、彼女の存在感に圧倒される。クライマックスでは一人で大勢を相手にマシンガンでけじめをつけてくれる。岩下志麻あっての本作と言っても過言ではない。
「堅気にはなれへん わての心の中にはな 極道の彫りもんが入ってるのや」
「人間の絆っちゅうのは 哀しいもんやな 地獄極楽紙一重や」 
そんな極道の妻たちの結末が儚くも切ない。
ED曲の八代亜紀が歌う「とおりゃんせ」が哀愁漂い心に染みる♪ 

2024.2 BS松竹東急で鑑賞(よる8銀座シネマ)
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