TP

ナバロンの要塞のTPのレビュー・感想・評価

ナバロンの要塞(1961年製作の映画)
4.2
★1982年に続き2回目の鑑賞★

 冒険小説家の第一人者アリステア・マクリーンが1957年に発表した同名小説の映画化。名優を揃え、音楽にディミトリ・ティオムキンを起用し、当時としては大変大掛かりな特撮、セット撮影を行って、大作にふさわしい内容。

 主役級の4人はしっかりと性格付けがなされて行動原理が明確化され、人物模様としての深みがあるのに加え、みんなが長身で大柄なので外見的に軍人としての強さを、一挙手一投足に軍人らしい逞しさを感じさせる。

 少人数での砲門爆破計画であるため戦闘シーンは少ないが、絶望的な断崖絶壁登頂など、冒険、スパイものといったテイストに緊迫感は手に汗握るほどで2時間半という長さを感じさせない。なぜかあまり話題に上らない作品なのだが、この時代の大作映画として非常に出来の良い作品だと思う。

 ただ、なぜペック演じるマロリー大尉が機械の専門家ブラウンに冷たく当たるのかは理解できなかった。
TP

TP