スクリーンで観れる機会を、とここまで温存。
明日から出張だってのに無理やり仕事切り上げて目黒シネマへ。
のっけから見慣れた逆エンドロール。
バッドエンドの逆再生に相応しいノイズ、理性も平衡感覚も飛んだ視点。
野暮な説明や言葉や理性的なポーズに終始するピエールの邪魔な存在がトリガーになってるような気もするし、その理性が遂に破綻し、その状態ではその矛先が正しかったのかどうかも曖昧。
時間を遡れば、その理性とやらの根拠も実に危うい。
本作以前から共演が多いメイン二人。
当時、間違いなくセットでのオファーを条件として作品を選んでいたに違いない。
当時の観客の目にどう映るかは想像に難くない。
ざまあみろとはとてもならない地獄を観客に突きつけ、二人にも芸術を語りながらやがて来る時の流れに溺れる様を突きつけるかのよう。
傍観者であり加害者であるピエールは、まんじりともせずこの作品から逃れられない観客一人一人。
本作以前と以後を繋ぐ作品として、代表作と銘打つに相応しい傑作だが、異常なる加虐性に疲労困憊故、もう観ることはないだろう。
12月公開の新作を前に準備は万端。
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今日の一曲
Rapeman - Just Got Paid
https://m.youtube.com/watch?v=ABiKcjM3wXE&pp=ygUHcmFwZW1hbg%3D%3D