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アレックスのhasseのレビュー・感想・評価

アレックス(2002年製作の映画)
2.5
シーン単位で逆再生される映画。そのワンアイディアがほぼ唯一の取り柄で、普通の時間軸で考えてみるとストーリーなど大したことない。

アレックスが自信たっぷりに言う「セックスとは常に女性が決めるもの」、マルキュスがふざけて言う「君のアナルに入れたい」といった戯れが、凄惨なレイプシーンで皮肉にも粉砕されるのはあまりいい気はしない。

アレックスという存在がこの映画のカメラワークの平衡感覚を担っているのだろうか、アレックスが退場するまで(映画の時系列的にはこちらが先だが)は比較的普通のカメラワークで、退場後は手ぶれしまくったり、ぐるぐる回ったりうねったり秩序が乱れていく。そこは面白い。
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