こぅ

ゼロ時間の謎のこぅのレビュー・感想・評価

ゼロ時間の謎(2007年製作の映画)
3.6
アガサ・久里子亭の原作[ゼロ時間]を場所をフランス、時代を現代に設定した、パスカル・トマ監督による、【復讐・ミステリー】。

aーーーキコ どん🐢の挑発により鑑賞。


ブルターニュ地方の海辺のリッチな叔母の別荘に避暑で集まった人達。
ギョーム(メルヴィル・プポー)は、若く美しいがヒステリックな新妻キャロリーヌ(ローラ・スメット)と共に訪れた。
知的で物静かな前妻オード(キアラ・マストロヤンニ)も参加すると聞いて妻はキリキリ。
そして妻の幼馴染、叔母の友人などで楽しく過ごす筈だった夏のヴァケイション、誰もが不穏な何か起こるという空気を感じていた。
欲望か嫉妬か…。


アガサ得意のシチュエーション。

アヴァンタイトルで語られる、トレヴォーズ先生による、【ゼロ時間】の理論とは、、
「殺人事件は、人々をある点に導く物語の結末にすぎない その点こそが、ゼロ時間」。

40分くらいは何も起こらない、、

ギョームは、こんな女とよく結婚したなってくらいキャロリーヌは酷い女。

最初の殺人⁈事件は、叔母の友人、トレヴォーズが、晩餐会の後、別荘ではなく、帰宅してから死亡たのは、拍子抜けした。

2番目は、叔母で、ここからがやっとミステリー本編という感じに。

これは、おフランスならではか⁈集まったメンツ(容疑者)が凄い。
ギョームの新妻、キャロリーヌの男友達と、新妻とは犬猿の仲のギョームの前妻が集っている(普通呼ばないメンバー)。

捜査に駆けつけたのは、バタイユ軽視と甥のルカ刑事。

二転三転、、
【そして誰もいなくなった】よりも比較的楽勝と、消去法で推理したのだが、、
真犯人を当てられるかな⁈
ミスディレクションの罠⁈で、まるでアガサさんから 挑戦状 を叩きつけられたかのようだ。

クライマックスは、強引に持っていく見事な解決編(トリック明かし)。
過剰動機は納得だが、伏線が無かったのは頂けない。

従って、このパートが孤立した印象に。


*キャロリーヌ役、ローラ(24)は、ナタリー・バイの娘。
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