旅役者の作品情報・感想・評価

成瀬巳喜男監督の「サーカス五人組」の姉妹篇の様な小品だが、きりりとした落語の上手さのある佳作。本年成瀬は、千葉早智子と離婚してスランプだったのかも知れないが、釜足改めて藤原鶏太の馬の前脚役者の悲境を…

馬を追いかけてぐるぐる町をまわる、それがドサなのだ。しかし「国債を買ひませう」ってスローガンは……これ40年よね？「皆で地獄見ませう」って誘いをわざわざ入れこんでくるのはときたま驚かされる成瀬のすげ…

1940年 成瀬巳喜男監督作品 71分。旅回りの「六代目中村菊五郎(高勢実乗)一座」で「馬の足」を勤める俵六(藤原釜足)と仙太(柳谷寛)の兄弟。俵六は、自分たちの芸に誇りを持ち、日頃から馬の仕草の観…

• #2023年鑑賞
• #1940年製作
• #小説実写映画化
• #東宝

誰も彼も悪くはないけれどちょっとした行き違いから仕事を奪われた男のやるせない状況から細やかに怒りを募っていく様を描いていく様は芝居ではなくカットの積み重ねから登場人物の心を表現する成瀬監督の真骨頂。…

ある田舎に東京から菊五郎一座がやって来る。「あの有名な尾上菊五郎一座」かと思っていたら、実際に来たのは中村菊五郎一座。
誰も知らない役者達。しかも映画の主役はその一座の馬の前脚と後脚を演ってる二人組…

『旅役者』(1940)「後ろ足5年、前足10年」という藤原釜足の馬の足役者人生。成瀬の得意の芸道ものだが戦後には見られない感じのほのぼのとしながらも突き抜けた味わい。シュールで馬鹿馬鹿しくてこれぞ映…

藤原釜足、柳谷寛の馬の脚が主演。中村菊五郎の高勢実乗が黙っていても笑わせてくれる。

1940年製作公開。原作宇井無愁 。成瀬巳喜男脚色監督作品。まだのんびりとした信州の風景。でも徴用される馬を出し…

• #中村菊五郎

歌舞伎を全然知らないから
馬役が"後ろ足５年、前足１０年"
とか何とか言うのがどこまで本当で、
どこからがおべんちゃらなのかが
分からない・・・

最後、アニキ...？アニキ！
と言いながら駆けて行…