馬という存在から脚、顔、水、虫などの主題がいくつも連携しあう様と、「顔を潰す」のダブルミーニングや突然の小便などが生み出す笑いの技術が重なることで非常に豊かな味わいが生まれている。何の過ちもないにも…
>>続きを読む今まで旅役者と言えば小津安二郎の『浮草』が一番に浮かんでいた。そちらは役者業より家族の絆に重点が置かれていたように思う。
本作は役者業の物語。しかも馬を演じる兄弟の話、と言う変化球。
日常的に馬の…
まだまだ映画初心者だから、昔の映画って難しいって先入観がどうしてもあるんだけど、これは本当に面白かった!兄貴が必死なのに、弟分のあの気の抜けたキャラクター!こんなコミカルな映画が1940年代に作られ…
>>続きを読む馬の脚を撮る映画といえばブレッソンの『湖のランスロ』があったと思うが、あのような美しい筋肉を撮るのではなく、あくまで役者なので着目点は動きである。馬の動きを観察することで役者の動きも自然と馬になる。…
>>続きを読むラピュタ阿佐ヶ谷にて。大傑作。今年のベスト1、というか生涯のベスト5に入る! 成瀬作品の中でも一番好きだ。ひさびさに映画の中に入りたい、暮らしたいという気分になった(『七つの海』以来だ)。70分とい…
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