めしいらず

オーケストラの少女のめしいらずのレビュー・感想・評価

オーケストラの少女(1937年製作の映画)
2.3
今見るとかなり現実離れした展開を見せるお話ではあるけれど、偶然が都合よく重なってうまく行くのかと思いきや、そんな安易なオチにしなかった点が誠実。失業者楽団は他力本願ではなく、ちゃんと自分たちの実力によって難局を乗り越える。階段で演奏されるハンガリー狂詩曲が、重々しいラッサンから軽快なフリスカに移っていくように、楽団に垂れ込めた沈滞ムードも明るんでいく。途中、ダチョウ倶楽部のギャグを地で行く展開が可笑しい。大指揮者ストコフスキーがしっかり演技しているのがクラシックファンには注目ポイント。しかしこのセキュリティの脆弱よ。
再鑑賞。
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