tntn

悲しみは空の彼方にのtntnのレビュー・感想・評価

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)
4.5
再鑑賞
「パス」の問題も含めて人種差別を描いてるのは、この時代のハリウッドにしては先進的なのか。
1959年ということで、修正西部劇の潮流と重なっていたと思われる。
女性達と男女の間で切り返しショットの重みが違う。
サラジェーンとアニーの別れは、2人の顔がどちらも非常に窮屈に見えた。
空間を予告するカメラポジション。

言ってしまえば普通のホームドラマに、鏡と影をこれでもかと使って「他者としての家族」モノにまで昇華してみせる手腕。
冒頭の娘がいなくなる展開から全てを暗示してるとも言える。
部屋の間取りの使い方もめちゃくちゃ上手かったな。
50年代にしてジェンダー・エスニシティに踏み込んでるのも凄い。
サラジェーンとアニーの別れの場面は映画史に残る。
tntn

tntn