ぬまつ

悲しみは空の彼方にのぬまつのレビュー・感想・評価

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)
2.0
関係ないけどキングオブコント。

いぬとネルソンズは残念でした。
いぬは痕跡はしっかり残してくれたと思います。
ネルソンズは和田くんが痛い目に遭うネタのほうが面白い。

ビスケットブラザーズは決勝進出予想の1組の中には入れていたので、予想屋としては優勝できてよかったです。
コットンの1本目、や団の2本目のネタが好きでした。

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昔の名前も知らない作品でしたが、フィルマの評価が高かった(当時4.2)ので気になっていました。配信なくていつになるか、と思っていたらBSプレミアムで放送してくれました。

発掘良品を楽しみにしていましたが、残念ながら自分には全く合いませんでした。

女優を目指すAさんと、その娘Bちゃん。
黒人女性Cさんと、黒人ではない実の娘Dちゃん。
Aさんの恋の相手になる男Eさん。

Aさんたちは貧乏生活。Cさんたちには家もない。
ある日ビーチでAさんがBちゃんとはぐれて、Cさんたちに助けてもらう。
そのお礼にAさんがCさんたちを泊まらせてあげる。

Aさんは最初は女優業が上手くいっていなかったが、しばらくして開花する。
CさんはAさん宅のお手伝いさんとしてAさんBちゃんDちゃんみんなを支える。

AさんはEさんから女優業を諦めてでの結婚を申し込まれるも、Aさんは拒否。

そして10年後…。

という流れ。


物語の中心になるのは、家庭と仕事とどちらを取るかで揺れ動くAさんと、親が黒人だからといじめられてCさんを邪魔者扱いするDちゃん。

まずその2つのテーマを両立していく中でのバランスが悪く感じたし、どちらも中途半端だった。

空白の10年の間にもDちゃんは様々な嫌な経験をしただろう。でも普通に何事もなかったかのように10年が経過してる感じになってしまっている。

素敵な出会いで意気投合して素敵な友達関係になると思いきや、AさんとCさんは10年後もタメ口と敬語の上下関係のような立ち位置。
Eさんとの10年ぶりの再会に、あら10年後ねぇと軽い感じで、振ったことを謝る素振りもない。
そして今や女優として大成功していて、何一つ阻む要素がなくなったような中でまたも同じように求婚するEさん。
そのへんすべてがギクシャクでした。

相手を完全否定の姿勢で怒鳴り始めて、相手が泣き出したら自分も泣き出して急に感情変わるし。

恋人にボコボコにされるシリアスなはずのシーンは、変に転調するBGMのおかげでまるでコントみたいになっていました。

全体的に、俳優業を全否定したいかのような話で気分が悪かったです。

ラスト。あれこれで終わりかい。口パク感満載の熱唱。
ぬまつ

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