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悲しみは空の彼方にの犬のレビュー・感想・評価

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)
3.0
多少陳腐にも思える御涙頂戴ではあるが、逢瀬を紡いできたメロドラマは母娘の愛憎に加えて貧困問題や人種差別を以ってアメリカに対する社会批判をも唱える極上のファミリーメロドラマへと昇華する。サラジェーンの混血ゆえに複雑な心情を通して「親の心子知らず」であり「孝行したいときに親はなし」といった人生哲学をサークの絢爛な色彩に包まれながら学ぶ。
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