歩く肉

悲しみは空の彼方にの歩く肉のレビュー・感想・評価

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)
3.7
先に『いつも明日はある』を観たからか、人物の心理描写が結構ラフスケッチなのが意外だった。女性の描写に力を入れているのは分かるけれど、男性のキャラクターは展開を進めるが為だけに動いている駒のように感じたのが少し残念。
二組の母娘の確執を描いているが、アニーとサラ・ジェーンの母娘に比重を置いている印象。お情け程度に、ローラとスージー母娘のすれ違いも盛り込まれているが、あまり掘り下げられていない。そういう意味でも、人種問題の提起として貴重な作品ではあると思うが、メロドラマとしては、些か平凡かな。
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