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悲しみは空の彼方にのnatsumiのレビュー・感想・評価

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)
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白人のシングルマザーのローラが黒人のシングルマザーのアニーをベビーシッターとして迎え入れ、ブロードウェイスターになる夢を追う。アニーの娘サラジェーンは恐らく父親が白人で、白人としてパスできる容姿であるためアイデンティティに悩む。ダグラス・サーク、メロドラマ調がそんな好みではないのに毎回しっかり感動させられる。リアルでもラナ・ターナーは娘と揉めていたよう。白人救世主になると思いきや黒人の登場人物たちの描写もしっかりしてるし、出世のために権力のある男性に助けられると思いきやちゃんと断って自力で夢を叶えていくし、恋人に養うと言われても夢を追い続けるしでいろいろ良い意味で裏切られた。これを50年代でやったのはすごい。
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