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悲しみは空の彼方にのkouのレビュー・感想・評価

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)
3.5
ダグラス・サーク監督作品。多くのエッセンスの詰まった作品であると思う。親子の関係性、女性の自立、そして人種問題。どれもがある程度のシリアスさを持って語られるが、その多くを語る視点が雑多な印象を受けた。

駆け出しの女優が男性優位の社会でもがきながら掴む成功、恋を切り捨ててそれでも夢に向かう姿、夢を追うが故に距離の生じる子供との話かと思っていると、人種差別の話にシフトしていく。

話が進むにつれ、今作のメインはサラ・ジェーンだったのだと気付かされる。その辺りの構成はとても意外性があり、面白いところだった。
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