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悲しみは空の彼方にのdubstronicaのレビュー・感想・評価

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)
3.5
とても良い人たちが登場人物なのに、みんながそれぞれ不幸なのがラストに向けて浮き彫りになっていく切なさと、良い人たちだったが故に残された救いとで締まるので、ハッピーエンドなのかその逆なのか、とても幅広い。
舞台が1940年代後半から1960年代始めくらいのアメリカなので、話の中心の一つの人種についての問題もズッシリくる。
公開も1959年だからリアルタイムでどんな意味合いがあったかも気になる。
ただ、それは問題の一つであって、今観ると4者4様に風雑に絡み合った展開のバランスはとてもフラットに感じる。アニーとサラ・ジェーン親子の人種も絡んだ問題、ローラとスージー親子(とスティーブ)の多忙な母との間の問題、その間にあるローラとアニーの友情とスージーとサラ・ジェーンの友情、ローラの子供達への思いとアニーの子供達への思い。
ファッションなどの良さとキュートなキャスト陣にこのテーマってスゴい。
なにげに一番切ないのはスティーブな気もする。一途だしね。
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