ユナマリア

ジャコ万と鉄のユナマリアのレビュー・感想・評価

ジャコ万と鉄(1949年製作の映画)
3.0
黒澤明脚本、谷口千吉監督、そして三船敏郎と月形龍之介出演による豪華な作品。

豪快な三船敏郎とネチネチした月形龍之介の演技合戦が見所でもある。

漁師頭の九兵衛は安い給料で漁師を集める。

その中には、かつて九兵衛に置き去りにされた上、船まで奪われたジャコ萬という男がいた。

彼は、お金が欲しいのでは無く、かつての自分のように九兵衛を苦しめると言う。

そのような状況の中、九兵衛の息子である鉄が合流する…

いかにも器が大きそうな三船や、どこかミステリアスで魅力のある月形龍之介、そして藤原釜足等、とにかく皆キャラが良い。

壮絶な漁や、三船と月形龍之介の喧嘩等、迫力のあるシーンは見所があった。

ただ、いまいち何を伝いたいのかが分からず、のめり込む程の面白さは無かった。

そこを抑えた上で再鑑賞したら、だいぶ評価が変わりそうな気がする。
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