シガーandシュガー

必殺!主水死すのシガーandシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

必殺!主水死す(1996年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

まだネット検索してないのだけど、この映画で藤田まことの主水シリーズは終わりなのかな? 特に含みを持たせてあるような終わりではなかったけど(どちらとも取れる)、死んだと思わせて生きてたなんてのはよくあるわけで。。。
まあ当初のTVシリーズから見続けていると藤田まことがかなり老いてきたなという印象で、殺し屋の顔のするどさは健在だったけど、普通の立ち姿や話し方なんかは、どちらかと言えばもう「剣客商売」の秋山小兵衛よりになってた気がする。なので、主水が(藤田まことの)このタイミングで終わりを迎えたというのは良かったんじゃないかな。

この作品では、出だしに同家業の女(東ちづる)とねんごろだったり、主水がかつての同業者(名取裕子・「黄金の血」とはキャラ違いらしい)とねんごろだったらしいし、女関係ではなんだかんだいって奥さん一筋だとTVシリーズで勝手に思い込んでいた主水像が違っていたのは残念でした。「黄金の血」ではそれっぽいこと言って、やっぱり一線を越えなかったところが良かったのだけど、今回は初っ端から東ちづると一線を越えてたのでガッカリした。中村主水は浮気をしないキャラではなかったんだなと、映画でわかったんでした。
だとしたら、今回の主水の隠し子はもっと活かしてもよかったし、クライマックスはもっと葛藤や爆発、諦念なら凄みか可愛らしさを持たせてもよかったと思う。津川雅彦演じる旧友(?)の狂気は良かったけどうまく活かせてなかったかなあ。

本当に主水死す、だったらもっと力入れて欲しかった。