鍋山和弥

必殺!主水死すの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

必殺!主水死す(1996年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『愛』とは、難しい物。そう思える作品。今作の、登場人物の、人間関係は、複雑だ。妻がいて、『ケイ』と、愛人で、過去に、『オチヨ』とも、愛し合った、主人公の、『主水(モンド)』。記憶を失い、捨て子の、『ステゾウ』の、育ての親で、『セイタ』の、実の親の、『オチヨ』。『オチヨ』の夫の、『セイキチ』。殿の血を引く捨て子の、『ステゾウ』。『オチヨ』の実の子の、『セイタ』。この複雑な、人間関係が、愛の難しさを、語っている。『モンド』と『オチヨ』は、愛し合っていた。『セイキチ』は、『オチヨ』への愛故に、『モンド』に、嫉妬した。『セイタ』は、親に会って、親の愛が、欲しかった。『ステゾウ』は、実の親でなくても、『オチヨ』の愛さえあれば、良かった。これらの愛が、重なったが故の、悲劇。作品的には、『ステゾウ』以外、全滅。殺し合ったが、愛故の、殺し合い。やはり、人間は、愛を、求める者だし、愛を、失いたくない者。
鍋山和弥

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