三四郎

伯爵令嬢の三四郎のレビュー・感想・評価

伯爵令嬢(1932年製作の映画)
4.8
絶世の美女ここにあり!ドロテア・ヴィークのギリシア彫刻の如き端整な顔のクロースアップ、さらに横顔クロースアップの連続、まさに舐めるようにキャメラが惚れ込んで捉えた甘美なシーン!ドイツ映画黄金期の愉快な愉快なオペレッタ映画。

伯爵令嬢と荘園管理人は気が合うにもかかわらず、お互い意地を張り合う。令嬢からここに来てと言われて来ず、歌ってと言われて歌わず、しかし、令嬢の寝室に明かりが灯るとここぞとばかりに彼女のいる窓へ向かい、我が歌よ届け!と歌い始める。ロマンティッシュなデートでうまく行くかと思いきや…、男女二人の突然の来訪によりお互い思い込みの勘違いで誤解発生…!

コミカルでいい味出してる執事のオッチャン、その名は、S.Z.サカール!バーバラ・スタンウィック主演のハリウッド映画『クリスマス・イン・コネチカット』でハンガリー人コック役だった人だが、本当にハンガリー・ブダペスト出身だった笑 10年以上前から変わらない容姿とコミカルな演技が凄すぎる。『クリスマス・イン・コネチカット』と同じ立ち位置で、彼がハッピーエンドに仕上げる恋のキューピット!笑
ハッピーエンドの後味よろしいラヴロマンスコメディ!

それにしてもドロテアの高貴な品のある美しさ可愛いらしさにもうただ惚れ惚れ…見惚れる。
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