菩薩

山谷 やられたらやり返せの菩薩のレビュー・感想・評価

山谷 やられたらやり返せ(1986年製作の映画)
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基本皆様呂律が回ってない上にマイクやらメガホンやら通しているので何言ってんのか分からん状況がまぁまぁ続くが、彼等が求めている事が何かと言えば「普通に働いて普通に金稼いで普通に暮らしたい」って言う普通の訴えなのだと思うし、それを無視し続け蔑ろにし続けた結果があの団体交渉とはなかなか言い難い団体脅迫及び団体リンチなのだとしたら、それはそれで報いとしてしょうがないかなと言う気もするし、結局のところこうならない為に本来「法」って物が弱者を護る為に機能しなきゃいけないのにそれも暴力によって破壊され、じゃあ生きてく為にどうするかって言われたら古来よりの「やられたらやりかえせ」に帰結するのは当然の生存権の主張だなと言う事で落ち着いた。ただまぁ山谷に関してはかなり不勉強なので、結局行き場を無くした全共闘崩れみたいのに吸収されたが故なのかなぁ…なんて疑念も捨てきれず、この辺は自分でちゃんと学び直しますすいません…。なんであれ全国各地の日雇い労務者に目を向け戦中の強制徴用からオイルショックまでを包括的に捉え「未だ戦後である」と決定づける態度は正しいのだと思うし、このコロナ化で某イーツを代表とする様に労働者の権利そのものを否定するニューノーマルが定着し、衰退する経済とは裏腹に搾取構造のみがメキメキと枝を伸ばさぬ事を願っている。柳美里の『JR上野駅公園口』を思い出したりした。
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