Adele

踊る不夜城のAdeleのレビュー・感想・評価

踊る不夜城(1937年製作の映画)
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いいのか悪いのか面白いのか面白くないのかよくわからないまま終わってしまった
正直、私がこの主演2人がちょっと苦手というのもかと思うが…

製作されたのはアメリカ大恐慌真っ只中
そんな中、エレノア・パウエルの爽快なタップダンスや貧困に負けずに明るく楽しくといった曲に励まされ、当時このシリーズはヒットしたらしいですね

ストーリー展開がちょっと意味不明な部分もある
黙って2人の恋愛もの+パウエルのダンスに専念すればいいもののなぜか競馬馬が出てきたりする

簡単なストーリーは馬を通して知り合った主人公同士が恋に落ち、山あり谷ありながらブロードウェイデビューしていくといった感じ

ロバート・テイラーは当時、絶世の美男子と誉めそやされただけあり、やはりかっこよかった
有名プロデューサー役が板についていたと思う

他にも面白い登場人物達がたくさん出てくるのだが何と言っても当時まだ15歳ぐらいでオズの魔法使い以前のジュディ・ガーランドだ
後にも先にも15歳であの歌唱力の持ち主に出会ったことはない
あの歌声、成人した女性なら納得できるが当時のジュディはまだ15歳くらい
世の中、歌の上手い人はごまんといるがジュディの歌声は伸びやかで艶とハリがあり、聴いた者を一瞬で虜にする魅力があると私は思っている
ここまで才能があり、歌うために生まれてきたような人物なのにハリウッドの餌食にならなければ…と思うと本当に残念でならない
今作では当時のスター、クラーク・ゲーブルに向けて歌うシーンがあるのでジュディのファンは必見だと思う

主役のエレノア・パウエルだが華やかなダンスを披露してくれているが、いかんせんこの方、感情表現が乏しく感じるというか…
まぁ、本来はダンサーだから演技力をそこまで期待してはいけないのだろうが
また、ファンに怒られると思うが、正直、私はこの方のタップダンスにそこまで惹かれるものがない
いや、当時女性でここまでタップダンスを踊れる人は少なく、パウエルのダンスは素晴らしいと思う
でもそこまで絶賛されるほどではないと個人的には思うんだよね
逆にエレノア・パウエルより過小評価されているアン・ミラーの方が個人的な好き
歌も歌える、踊りもダイナミックでセクシー、タップもパウエルよりダイナミックに感じる
まぁ、これは個人の感じ方、好き嫌いもあるだろうが

唯一笑ったシーンはラスト近くの競馬で床屋の甥っ子が歌うシーン
なぜかあの歌を聞くと馬が激走するってシーンが面白かった
オープニングでなぜあの歌のシーンが出てきたのかラストになってすごく理解できた

個人的に作品的にはイマイチだっが、エレノア・パウエル、ロバート・テイラーファンなら堪能できる作品かと思います
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