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ブラインド・デートのHKのレビュー・感想・評価

ブラインド・デート(1987年製作の映画)
3.5
先ごろ引退したブルース・ウィリスの映画初主演作。
劇場公開時に観て以来35年ぶりの再見です。
ウィリス(当時32歳)は当時TVシリーズ『こちらブルームーン探偵社』(日本でも放送)で主演のシビル・シェパードの相手役としてコメディ演技が受けて人気を博してました。
したがってこの初主演映画もコメディ作品です。

冴えないサラリーマンのウィリス(若いし髪もあり)が第三者の紹介による初対面のデート(ブラインド・デート)で知り合った女性はとびっきりの美人でしたが、彼女には酒を飲むと人が変わるという恐ろしい特徴が・・・

監督はコメディがお得意のブレーク・エドワーズ。
共演は『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』『ナチュラル』『ナイン・ハーフ』などで一足先に人気が出ていたキム・ベイシンガー(当時33歳)。
クレジットもウイリスと横並びで左ですからウィリスより上の扱いです。

彼女をつけまわすイカレた弁護士役のジョン・ラロケットという俳優、あまり見かけませんが『悪魔のはらわた』シリーズのナレーションを全部つとめたという変わった人。
つい先日観た同じB・エドワーズ監督の『ビクター/ビクトリア』にもクラブのウェイター役で出ていた常連のグレアム・スタークが本作でも豪邸の給仕のような役で出てました。

いかにもエドワーズのゆるい昭和なコメディですが、まだ髪が多いコメディ演技のウィリスや酒乱が可愛いベイシンガーなど、それなりに見所はあり。
公開時は2本立でしたが、95分だし2本立てのサブには手頃な作品といえます。
しかし、エドワーズ作品の日本人の描き方は『ティファニーで朝食を』から進化していませんね。たしかピンクパンサー・シリーズにも似たような日本人が出てきました。
音楽はやはりヘンリー・マンシーニ。

ウイリスが『ダイ・ハード』の大ヒットでアクション・スターの仲間入りをするのはこの翌年。今さらながらですが大抜擢だったんですね。その直前の本作は貴重かも。
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