NHKで放送されたドラマの再編集版。
原作は荒俣宏の『シム・フースイ』シリーズだが、原作をベースにしたオリジナルストーリーという見方が正しいだろう。
ソフトがVHSのみで、恐らく配信もないので今となっては、視聴が困難な作品だろう。
実は『帝都物語』とも繋がりのある作品で、ミッキー・カーチス演じる主人公の祖父黒田茂丸は『帝都物語』で桂三枝（現：桂文枝）が演じた人物と同一。
このドラマ、映画が作られた当時は『エコエコアザラク』や『ねらわれた学園』『うしろの百太郎』『ATHENA -アテナ-』といった怪奇物の深夜ドラマが数多く作られていた時代。
その手のドラマが好きな私には本当にいい時代だったと思う。
ただこの作品に関しては、さほど面白かったという印象はない。
実は個人的には原作は好きだが、お勧めできる作品ではない。
『帝都物語』と同じ世界観とは言え、派手なバトル要素は一切無し。
テンポは悪いし、ストーリーも盛り上がりに欠ける。
ちょっと残念と言わざるをえない。
