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拳銃無頼帖 電光石火の男のbluetokyoのレビュー・感想・評価

拳銃無頼帖 電光石火の男(1960年製作の映画)
2.8
赤木圭一郎さんというと、クールなだけなら小林旭さんだが、妙なもろさもある役柄。ギャング映画にしか出なかったというのは、残念な気もする。
役柄が広いので、鮮明のイメージを残すという感じではない。
ギャング映画にしても、岡本喜八監督の作品みたいなのだったらよかったのかもしれない。凡作にばかり出演してしまったというのも残念だ。

簡単にあらすじ。
丈二が四日市に帰って来る。浜辺でいきなり銃の撃ち合い。ハイライト興行の五郎が大津組の若衆、貞夫を射殺しようとしていた。
丈二が間に入って、貞夫を助けた。

町をぶらついていると、貞夫と出会い、喫茶店に一緒に入った。なんと、喫茶店の女主人は、昔の恋人、圭子だった。
しかも、圭子は、大津組の親分の息子で、いまは、警部になっている昇と婚約しているのだった。なんてこった、だけど、諦めるんだな、と思う丈二であった。喫茶店を出るのだった。

大津組の若衆、貞夫に誘われるままに、大津組へ。すると、どのツラ下げて来やがったんだ、みたいな感じで、みんな殺気立った。
丈二は、大津組の親分を銃撃して、刑務所に入れられていたからだ。だが、親分は、むしろ歓迎ムード。どういうことかというと、銃撃したのは、実は、ハイライト興行の組長なのだ。丈二は、その罪を被ったのだ。

丈二は、ハイライト興行に戻るわけだが、そこには、用心棒の五郎がいた。いかにも、バチバチな感じだ。じつは、ハイライト興行の組長としては、二人とも煙たい存在なので、共倒れになればと思っていたのだ。

大津組とハイライト興行との抗争は、ハイライト興行の方が押し気味だった。そこで警部の昇は、父親の大津組の親分に、反撃しないように頼み込んだ。ハイライト興行を一網打尽にしようと思ったのだ。

ハイライト興行の組長は、丈二に昇の射殺を命じた。
だが、丈二は、昇を殺すことが出来ずに、二人しておでんの屋台で呑み始めた。
そこへ、五郎がやってきて、丈二と昇に銃撃を浴びせた。二人は間一髪で銃撃をかわし無事だった。

大津組は、ハイライト興行に殴り込みをかけることにした。ハイライト興行は倉庫で迎え撃つことにした。

丈二が倉庫に潜入し、ハイライト興行を攻撃した。五郎が応戦しようとしたら、五郎のもと恋人のジーナが現れて、五郎を銃撃、五郎もジーナを撃つ。二人は亡くなる。そこへ、大津組が押し寄せ、次いで、警察隊が到着、全員、逮捕となった。

ストーリーとしては、もっともらしいが、結局、脈絡はない。とくに、五郎とジーナ、丈二と圭子の話は、浮いてしまっている。面白いのは、丈二は銃を撃つのだが、一人も殺してしないのだ。相手の銃に命中させている。それがどうした、と言うと、それまでなのだが。
吉永小百合さんが出ているが、まったく、出ているだけで終わっている。
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