さくぞー

ライフ・イズ・ビューティフルのさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

通算1700号!序盤がめちゃくちゃコメディでびっくりした。最初の車とドーラ連れ出しのシーンで、勢いでやれば大衆はなんとなく良い方に捉えてくれるというのが分かる。
ガーデンに入ってからの時間経過めっちゃ良い。しれっと本屋やってるのも良い。

そこからの対比、見せない惨劇がより重くのしかかる。その反面、コメディの多さも含めてナチス系の戦争映画の中では見やすい方かも。
だけど先生とのシーンは他の戦争映画でも感じたことがないほどエグかった。あそこヤバい。ここだけで☆0.3ぶんくらいの価値がある。
見せなさについては、こういう映画は描くことで悲惨さを物語るイメージもあり、別視点の『関心領域』的な演出のように思えた。コメディ要素を逆手に取り戦争の悲惨さを鮮明にする狙いを感じる。

戦争映画なので、あまり綺麗な物語にするのもどうかと思うが、本作に限っては3人助かる方が個人的に良かったかなと。それかジョズエ視点を冒頭の方にも入れたり…。終盤から終わり方がなんかアッサリしてるなあ、と。
ただ、グイドの死が劇的じゃなく、焦らした上でアッサリ殺される(見せない)という演出は素晴らしい。
スピーカーのシーンが一番泣いた。多くの人のレビューにあるように、これは2回目以降の方が泣いてしまう映画かも。

頭が良い・かっこいい男って、こういうことだよなあ…。
「普通に立ってお会いできる日がくるといいんですがね。」

映像:=====B
脚本:=======S
編集:=====B
俳優:=======S
人物:=======S
音楽:=====B
音響:=====B
【MVP】グイド・オレフィチェ
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