ジャームッシュ作品に多く出演するロベルト・ベニーニ監督の作品。言わずと知れた名作だがこちらもようやく初めての観賞。
監督であり主演でもあるロベルト・ベニーニのコミカルな演技に終始笑ってしまった。ジャームッシュ作品ではあまり好きな俳優ではなかったが、本作を見てとてつもなく好きになってしまった。こちらを先に観賞していればもっと違ったら見方もできたのかもしれないと思うと少しの後悔の念を感じる。
どんな時だって希望を見出すことは誰しもができるわけではないが、右も左もわからない年齢のジョズエが体験する激動の時代を少しでも幸福なものに変えるために、文字通り身を粉にして父親であり続けたグイドの人間としての豊かさに心を打たれる。
いまはまだ想像すらできないけれど、自分に子供ができたら彼のような豊かさと強さを持って、子供の成長を見届けたいなと強く感じた。
収容所のルール説明翻訳シーンがたまらなく好き。みんなきょとんとした顔をしているが、グイドとジョズエのために最後まで付き合ってくれる優しさにも感動する。