ヴァーチャル+アクトレスでヴァクトレス。
落ち目の映画監督タランスキーは、ある日プログラマーのハンクから一つの提案をされる。それは彼が作ったCG女優を使って映画を作るというもの。タランスキーは最初は否定するも、そのプログラムに"シモーヌ"と名づけ主演女優として起用する。するとたちまちシモーヌは世間の話題に。彼女は絶大な人気を博していくが...
シモーヌのビジュアルはシステムだけど、動きや喋りは全てタランスキーが担当。
アル・パチーノがバ美肉おじさん化してるのが面白いし、あたふたしてる彼もあり!笑
世間にシステムだと分かられないようにあらゆる策を考えてくのが面白いし凄い。
シモーヌ役のレイチェル・ロバーツが本当に美しい!歌うシーンもあるけど声も素敵〜!
自分が作りたい作品を作る!というプライドを持っていた彼は、シモーヌの圧倒的な人気を前に次第に弱気になっていく。そんな彼の周りで影響を与える家族や、メディア、世間の描写も面白かった。
エンディングは正直意味分からないし、内容もそんなに無いけど、題材が深い。
ヴァーチャルの人間を俳優として起用するという発想は流石すぎるし、しかもこの時代の技術があれば考えられなくない、というのが更にリアリティーが増す。コロナとかも心配しなくていいしね笑
『太らなければ台詞覚えも完璧。
癇癪も起こさないし代役も不要。
制作会社の夢であり、俳優にとっての悪夢。』
生身の俳優のギャラよりヴァーチャル俳優の制作コストの方が安くなったら?
色々考えさせられる。メイキングの監督のこの言葉が、この映画のメッセージ性を集約していると思う。
↓それに対してのアル・パチーノの反論
『俳優達を代表して言わせてもらおう。
映画を見てその世界に浸っている時は
俳優と観客の間に心の交流がある。
それがコンピュータで可能なのか。』
かっこよすぎて泣きそう(末期)