カタパルトスープレックス

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たちのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

3.3
「宇宙戦艦ヤマト」に劇場二作目。監督は舛田利雄と松本零士。小学生の頃に劇場で観たはじめての映画のひとつ。当時はものすごく衝撃でした。いろんな大人の事情で配信がないのでBDを購入して鑑賞。

リメイクである『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(2018年10月6日)もBDで持っているのですが、なんかピンとこなかったんですよね。そもそも、リメイク版独自のアホ毛が気になってしょうがない。現代風にして今の人たちにも受け入れて貰わなければいけないのもわかるのですが。

今回、改めて1978年のこの作品を観て、そのペースの速さに驚きます。とにかくテンポがいい。サクサク進む。そして、どんどん登場人物が死んでいく。心理描写とか葛藤とかそういうのはあまりない。それでもちゃんと悲しいのが凄い。変な褒め方だけど。

まあ、テーマというか戦争で死ぬことを美化したような描き方が今は受け入れられないだろうなとも思う。舛田利雄は『二百三高地』(1980年)や『大日本帝国』(1982年)のような戦争映画の監督なので、まあ、それも仕方ない。

作画に関しても当時は最先端だったよなあ、改めて思う。金田伊功が担当したと思われるコスモタイガー隊の帝国都市攻撃シーン。ただ、本気の金田は次作『ヤマトよ永遠に』(1980年)ですね。絵コンテも安彦良和。機動戦士ガンダムの前年ですから。

経年劣化してるのは認めつつ、思い出補正でこの点数。